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○会社にもいろんな種類がある!

 ボクらが普段目にしてる仕事と言えば、例えばハンバーガーショップやコンビニ、洋服屋に本屋やビデオ店、といったものだろう。
そういうふうに直接お客さんと接してサービスを提供する仕事は大きなくくりでサービス業と呼ばれる。
(食べ物を提供するのは飲食業、物を売るのは物販というふうに細かい分類がある)
 しかし、それは世の中にある仕事全体の中のごく一部だ。
ビジネス街と呼ばれる街があるでしょ。そのビジネス街に足を運べば、びっくりするくらい多くの人が働いてるんだなってことがすぐわかる。
当たり前のことだけど、そんな人の数だけ仕事もあって、仕事の種類もめちゃくちゃたくさんある。
 世の中の多くの人は、会社に所属して働いている。最初に言ったお店の人たちも、そのほとんどがそのお店を経営する会社に所属する会社員だ。
正社員、アルバイト・パート、派遣、働き方はいろいろだけど多くの人は、会社と契約して働く会社員だ。

 さて、ここでクイズ。「流通業」ってのはどんな会社?
 運送屋さん、をイメージする人が多いだろうけど、それは間違い。実は、デパートやスーパーなどの大型の販売店をそう呼ぶんだ。
他にも、ボクらが日常的に考えているのと違う呼び方をされてる会社がけっこうあるよ。
こういう「○○業」という会社の分類の仕方を「業種」と言う。これと仕事の種類である「職種」とくっつけて「業・職種」というのが仕事を選ぶとっかかりの基準になるので理解はしておこう。
※ちなみに運送屋さんや宅配便の会社は運輸業(または運送業)


●例えばこんな業種があるよ
流通 …デパート・スーパーなど
メーカー …商品を作る会社
(おろし)…メーカーからの商品を小売店に流す会社
金融 …銀行、保険会社、証券会社など
マスコミ …テレビ、新聞、雑誌、広告代理店など
外食 …レストラン、ファーストフードなど
IT(アイ・ティー)…インターネットやパソコンソフトなどデジタル系の会社
サービス …業種分類では飲食・物販以外のサービス提供をする会社のこと

業種の分け方はけっこう曖昧で重なり合ってたりもするので分類を知ってるのが大事なのではない。
でも自分が興味を持ってるとこが何業なのかくらいは知っておきたいね。



○部長、局長、常務、一番偉いのは誰?

 さて、実際に会社に入ったとする。するとそこにはいろんなルールがある。
 そのひとつが役職だ。会社の中では、仕事は自分より役職が上の人の指示に従って行う。上の役職の人のことを「上司(じょうし)」と言い、特に自分が直接指示してもらう立場にある人を「直属の上司」と言う。
直属ってのは同じ部署(ぶしょ/次のページで説明する「部」や「課」のこと)に所属しているという意味。
役職が上がっていくことを出世というのは知ってると思うけど、会社員は出世するとそのぶん権限が大きくなり、責任が重くなる。給料もその分上がる。


●一般的な会社の上下関係
会長 …いない会社もある。たいていは社長を辞めた後になる。が、たいていは実権のない「名誉職」。会社にほとんど来ない会長も多い。
社長 …一番偉い人。たいていは「代表取締役社長」という肩書き。大きな会社だと年間収入は2千万円〜○億。
副社長、専務 …社長の部下というよりは、経営者の2番手と考えたほうがいい。会社によっては何人かいることもある。専務と副社長の上下関係は微妙。
常務 …ここらあたりまでは経営陣の一角。「役員」のひとり。
 ※「顧問」「相談役」など、偉い人は他にもいて上下関係は実はよくわからない。
部長、局長 …○部、○局という何かの部署の責任者。大きな会社だと年収は1千万円以上。
 「部」の下に「局」があったり、「局」の下に「部」があったり会社によっていろいろ。
次長(じちょう)、局次長 …部長・局長の下にいる人。他に「副部長」「部長代行」なども。
課長 …課長以上になると管理職と呼ばれる。普通は残業手当とかはなくなる。チェーン店の店長とかもだいたいこのクラス。
課長代理・代行 …課長と同等の場合もあるし、実際は係長だけど会社の都合で一時的に○課の責任者になってる場合もある。微妙。
 課長補佐なんて肩書きもある。
係長 …元々の意味は○係の責任者(○係とか設定してない会社も多いけど)。会社によって権限や責任はかなり違うが、現場の責任者といったところ。
主任 …現場のリーダー的な役職。しかしてその実態は、権限は平社員とたいして違わない会社が多い。
平社員 …新人とか入社数年目の人たちだね。一番動き回らないといけない人たち。

※会社によってけっこうルールは違うよ



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